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キットソン(kitson) 丸の内
新宿・原宿に実店舗を展開しているブランド・キットソンと丸の内に働くOLの方たち。
一見、距離がある取り合わせとも感じますが、いましばらくウォッチングしていきたいものでもあるのです。
メンズファッションの情報では、よく銀座・丸の内のOLが選んだメンズ・アイテムといった調査レポートが出されています。
21世紀に入り、新丸の内ビルディング(新丸ビル)が建設され、八重洲口側にはグランドノースタワーができるなど、東京駅周辺は変貌を遂げつつあります。
東京駅・銀座・丸の内界隈の商圏がどんな方向に向かっていくか、新規参入のショップは慎重に観察・調査を進めているようです。「丸の内OL」という言葉があります。
このことに象徴される、この地域の女性層の消費動向はどのように考えられているでしょうか。
ひとつは通勤に対応できる、カジュアル系を好む女性たちです。
層としても厚く、洗練度も高い人たちです。
もうひとつは「お洒落エレガンス層」などとも呼ばれる、もっと遊び心を楽しもうという女性たちで、より洗練度の高い生活者といわれます。
やや大人を狙った、新丸ビルに展開するショップは、洗練度を上げながら、これらの層を獲得する方向が示されているという見解もあります。
丸の内のオフィス街に働くOLたちは、可処分所得の高い女性層としてアフターファイブや休日をどのように消費しているかが注目されます。
こうした指摘がある一方で、東京のファッションタウンとして位置付けられているのは原宿の表参道、それと代官山と言っていいでしょう。
キットソンが日本展開に先立って設立したキットソン・ジャパンは直営店をまず新宿に、そして原宿に開き、オフを楽しむ若い女性の人気を集めています。
アメリカ西海岸を中心に展開するキットソンですが、その戦略はセレブリティ層の好むアイテムを選定・導入し、それを使うセレブの動向がマスコミに取り上げられてさらに注目を集める、そうした好循環を狙っているものです。
アメリカで今、好まれるものを日本のファッションタウンにもたらす。
キットソンのカジュアルなバッグやキーホルダーが瞬く間に完売になるという様子は、キットソンの日本展開が好調だと見ることができるでしょう。
日本の富裕層が集まる街、銀座が、ファッションタウンである、先端であるとは必ずしも言えないようです。
ただし、キャリアウーマンや丸の内OLの行き交う丸の内が、街として成熟するのはまだ時間がかかるとする評者もいるようです。
丸の内OLがとる消費行動と原宿・代官山のファッションとの交差点が今後のファッション、アイテムの動向を左右すると言っても良いでしょう。